実際、大学卒業後の就職活動や2年間中国で働いて感じたことは、どんなに自分が頑張ってもそれほどの成果を得られないということです。一人の女性がいくら努力しても能力を発揮できず、評価を得られない…中国の社会とはそんなシステムなのです。その中で生活することは苦しく、人生をどうすればいいのかと悩みました。そして、自由に自分の思いを実現できる、そして頑張ればそれだけの評価を得られる社会で生活したいと日本への来日を決意しました。
日本での生活は決して容易ではありませんでしたが、でも、頑張った分だけ評価され、自分の成長も感じられます。私は来日後、何回か転職し、そのたびに住む町も変わりました。日本では誰でも容易にできることですが、中国では転職や転居さえも大変難しいことなのです。事実、私の親戚はご主人がほかの町に住んでいるため戸籍を移転し転職するのに、10年もかかりました。
「目標に向かって頑張れば、夢は必ず実現できる」のは日本の社会システムです。私自身、日本の社会で伸び伸び成長し、生活もどんどんよくなりました。そして日本の社会に大変感謝し、新たな発展のため、日本に帰化する決意しました。
中国にいた24年間は不幸ではありませんが、日本で新しい自分を発見し、新たな夢を見つけて生きている喜びを実感しました。「山川 知美」は自分でつけた名前です。山が好き、川も好き、自然が好きな私は名字を山川にしました。知美は当初の趣旨は「知己」です。「己を知ろう」自分のことをよく理解し、自分の人生は責任を持って生きていきいという思いです。ただ「知己」は男性のような名前ですから、同じ発音の「知美」にしました。
現在、友人や仕事にも恵まれ、都内にマンションを購入し生きている喜びと感謝の気持ちでいっぱいです。これからも汗や涙を流しながら、しっかりと自立し強く生きていきたいし、納得する人生を送りたいと思っています。